プロフィール

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名古屋生まれの名古屋育ち。絵との付き合いは、油絵を始めた高校時代。仙台にいた頃は友人と木版画に熱中。社会人になって遠ざかったものの、退職を期に再スタート。水彩、油絵と、もと来た道を楽しみながら続けています。

2024-04-01

「時間はまだある」

 < 習作 24.1 デジタル 2024-03-22 >

国連開発計画のPR動画をみました。気象予報士役の子供達が、天気予報のように2050年の気象ニュースを報じていました。気候変動対策を十分しなければ26年後には熱波の影響で94%の子供が外で遊べなくなると。子どもが自らの未来にそういう予報を出しているのが強烈でした。「これは単なる天気予報ではなく わたしたちの未来です」、「予報を変える時間はまだある」が響きます。

誰もが今の状況を分かり始めていると思います。しかし個人レベルでは何をどうしたらこの「予報」を止めて、いいほうに変えられるか よく分かりません。各国の利害の調整が出来ず 時間切れになってしまわなければいいのですが。
  

2024-03-01

犠牲者に寄り添う

< 「食べ物を」 デジタル 2024-02-23 >

数日前の安全保障理事会でガザ停戦決議案を拒否権によって否決したアメリカにはガッカリです。ユダヤ系アメリカ人の政治的圧力の強さは聞いたことがあります。イスラエルはなぜガザの一般市民をここまで犠牲にして戦闘を進めるのでしょうか。

犠牲者といえば 本や映画で知った、ナチによって苦難を強いられた人たちが思い出されます。ゲットーで不自由な生活を強いられ、さらに理不尽にも強制収容所で命を奪われたおびただしい数の人達です。すでに80数年経ちますが その子孫にとってガザの犠牲者に少しばかり寄り添うことは不可能なのでしょうか。ニュースを見ていてそんな思いがします。(2.23)

2024-02-01

バベルの塔

< 習作24.1 「(大)バベルの塔」より デジタル 2024-01-24 >

ウクライナやガザでの戦闘が依然と続いている上に、新年早々 身近に起こった大地震や航空機事故のニュースもあって、この先なにが起こるんだろうと不安な気持ちになりました。世界の二極化、地球温暖化、AIによる混乱の兆しなど、混沌の霧はさらに濃くなるような 2024年のスタートです。

ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」を思い出しました。旧約聖書 [創世記]の物語をもとに16世紀ブラバント(現オランダ)の状況を背景に描かれたものだそうです。旧約聖書には『さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう』。恐れを知らぬ人間の増長が、主の怒りを買い 言葉を乱され各地に散らばっていった、とあります。スケッチしていて「バベルの塔」が 世界の状況を象徴しているような気がしました。人間は自分達が作ってきた社会を十分管理できるのだろうか、そんな疑問が湧いてきます。「世界終末時計」は残り90秒、自惚れなしに”イエス”と答えられるといいのですが。

2024-01-01

思い出すこと

< 「帰り道」 水彩 はがき 1967.07.02 >
  
新年おめでとうございます。みなさんにとって良き一年でありますように。

暮れは アイデアがまとまらず 昔描いたスケッチを載せました。絵葉書にしたのに出さずじまいになっていたものです。何か思い出があって捨てずにいたのでしょう。 友人を訪ねた帰り道、仙石線・福田町駅で電車を待つ間に見た光景のはずで、寮に戻ってから描いたのだと思います。何かに感じスケッチする、多感で活動的だった昔を懐かしく思い出しました。

そのころの週刊新潮の表紙を飾っていた谷内六郎の絵を思い出します。東京五輪、新幹線、東名高速道路。華やかな時代の幕開けと対照的に、心の故郷を描く彼の絵が蘇ります。さて今の時代は50年後にどう見えるのでしょうか。

2023-12-01

いつでも信じたい

< 「ハート」 デジタル by procreate 2023-11-22 >

例年より早いインフルエンザの流行でしたが このところ落ち着いて来たようです。しかし冬らしい寒さがやって来ると再流行もあるので安心できません。鎮静化しているコロナも依然あってストレスの種はなかなかなくなりません。

1年9ヶ月前、ロシアがウクライナに侵攻して始まった戦争は まだ話し合いの糸口すら見えてないようです。先月にはハマスとイスラエルの戦闘が始まり、250人以上の人質が命の危険にさらされ、負傷者を治療するはずの病院が爆撃され、痛ましい惨状になっているようです。21世紀までに人類はいったい何を学んできたのかと暗い気持ちにさせられました。双方にとって生存を賭けた戦いかもしれませんが、人間性を見失わないで欲しいです。そして人類の理性と叡智で事態を良い方向に持っていけることを信じたいです。 (2023-11-23)